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和僑会議事録
第61回香港和僑会
開催日:2010-6-25
講師:ヘリオス カン様(Mr.Helios Kan)
講演テーマ: 『香港、中国でビジネスを成功させる秘訣』

ヘリオス カン様 略歴:
千葉大電子工学科卒業、キャノン(小杉)に一年在籍後、三洋
香港、大手米国系企業を経て、現在Sheenway International
 Investment Ltd.社取締役。米国に無線関連特許を所有。
(900MHZ帯)毎年4回ほど日本に出張。香港貿易発展局 日本
主席代表 吉田茂美様とも交流あり。
 
1.中国ビジネスのつきあい方
 中国人は人脈重視、人間関係を大切にする。何らかの協会
とかを紹介されたら極力メンバーになってほしい。会合では
第一印象が重要。相手を惹きつける話題も事前に準備して
おいたほうがよい。自己中心的考えはよくない。第二次大戦
での感情のしこりもまだあるので留意したほうがよい。
 
 また、面子を重視する。特に役人は面子にこだわる。日本
人が威張って対応するのはよくない。嘘をつくではなく自分
の能力、実力を若干誇張して話するのは問題ない。
 
 食事、宴席での会話はビジネス関係構築に効果ある。まず
友達になる事。WIN-WINの関係を意識して、謙虚な姿勢で偽り
ない態度で接することが大事。やっている内に色々理解でき
るようになる。
 
2.各地の中国人の特徴
北京:面子重視。
上海:ビジネス目的がはっきりしている。利益第一。交渉に
 は忍耐力が必要。
広東:お金第一。政治には無関心。
客家:潮州人とおなじでケチ。
福建:勤勉型。商売上手。
温州:中国のユダヤ人。団結力が強い。金の為なら儲ける迄
 食らいつく。ニセモノが多い。企業秘密はコピーされ易い。
浙江:表面は穏やかであるが、ビジネス感覚は鋭い。
香港:契約重視、効率を追求する。英語が通じる。治安は良い。
 家賃、人件費が高い。当社は売上100億円でも香港スタッフ
 は10人しかおいてない。P/O発注、貨物の受渡しのみ香港で
 行い、他はすべて中国でやっている。
 
3.日本人への思い
 以下は日本人批判ではなく、「もっと日本が強くなって欲し
い」という想いでの発言である事を理解してほしい。
 私は18~24才まで日本の東京に居た。日本人の根性、義理、
情けが好きである。海外に出ている日本人出向者は現地の事に
あまり興味を示さない人が多い。現地の言葉を覚えようとしな
い。よってスタッフとの交流もできていない。
 
 韓国の企業は、例えば三星(Samsung)は、出向者が深センに
来て一年で北京語をしゃべれる。ローカル企業との対応も、
すこしでも問題あればちゃんとやってくれる。三星の社員は
赴任前に韓国で中国語を一年勉強し、更に短期語学留学して
からやってくる。日本の企業はそういう事はほとんどしない。
 
 日本人の考え方は見直しすべきである。セールスチームは
現地の拡販についてもっと積極的な計画を立てないといけない。
日系以外のどの外資でも中国市場の売掛回収不安は同じである
が、日系企業は売掛けに問題があるからといって積極的にロー
カル企業に拡販しようとはしない。
 
 米国のシリコンバレーにある会社は最初はCOD取引きであっ
たが、すぐに二ヶ月後払いでやってくれた。おかげで彼らは
最初半年で50万個の販売が、年末には200万個の売上にまで
急成長した。 
 
 片や、日本の企業は、ある企業の深セン駐在部長は直取引
きはやりたがらなかった。ローカル取引きをやらなかった。
あまり警戒心が強いとビジネスにならない。現地ビジネスを
増やしたいと思っても、現実には積極的には動かない。
 
昔、Radioshackの技術課長は80%日本製部品を使っていたが、
今や10%しかなく、他は韓国製や台湾製等に取って代わられて
いる。通信関連部品も昔は日本が強かった。CB(トランシーバ
ー)は昔は大半日本製部品であったが、今は韓国製、台湾製が
主流である。
 
 売上を増やさなければR&D費用は増やせない。一旦無く
なった市場を取り戻すのは大変難しい。日本はもっとクリエイ
ティブになって欲しい。日本製品は今弱くなっている。日本は
セールスの考え方を見直して、もっと売上を伸ばして昔のよう
に強くなってほしい。
 
◆Q&A◆
Q:日本はやたらと会議が多いがなかなか案件がはかどらない。
A:昔は設計~サンプル~量産まで、新機種の開発L/Tが一年
 あったが今は4ケ月しかない。i-Podは半年で新製品が出る。
 日本の会社の社内会議は有効に機能していない。米国はすぐ
 に結論がでるが、日本はなかなかまとまらない。決断を早く
 しないとビジネスが取れなくなって来ている。 
 
Q:中国人とビジネスをやるときは「関係が大事」との事で
 あるが、人からの紹介だけで充分か?
A:仲介人の紹介は信用はあるが、日本人ほど強固ではない。
 やはり、そのあとの人間関係作りの努力が必要。日本人は
 なかなか溶けこめていない。
 
Q:中国内販売でCEPA等を使うと法制的に簡単になるか?
A:独資か合弁かで異なるが、今はすべての形のビジネスが
 可能である。人件費、労働問題はこれからどうなるのか、先
 行き不透明ではある。
 
  FOXCONNは自殺者が12人出て、給料を900元から1200元に上
 げたと言っているが、実際はリーダークラスの特定の条件に
 合った者だけの給与アップしかしていない。他の台湾メーカ
 ーからは恨まれている。
 
 FOXCONNは加工費をUS$3値上げしたが、生産委託しているApple
 は設備の費用の大半を負担しており、引くにひけない状況に
 なっている。(問題があったからといって簡単にOEMを切れない)
 
Q:端的にいって日本の企業が弱くなった原因は何か?
A:昔は電子部品は米国製、その後日本が模倣しながら強く
 なった。今は韓国、台湾メーカーが「日本に追いつけ」で
 なく「米国を追い越せ」という気概で頑張っている。
 
 変化が非常に早い。CPUはもう日本製が支流ではなくなってい
 る。日本の技術力は弱くなっている。販売が弱くなった分、
 開発力(開発資金)も弱くなっているからではないか。
 
Q:中国人は合理的といわれるが。
A:中国人といってもすべてがそうではない。人によって異
 なる。
 
以上

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