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師匠の書籍  
読書は、先人達の智恵に触れる事のできる、大変貴重な時間です。学生時代の勉強は、人生にとってはホンの基礎の時間でしか有りません。本当に大切な事は社会人になってこそ、自分自身の為に良い本を沢山読むべきだと思います。 時間の無い多忙な皆様の為に、書籍のまとめをしてみました。(筒井)

「マネーハザード金言集」  大前研一 (2008年8月)

※  欧米諸国ではファンドの運用リターンが10%が当然なのに、日本は僅か0.5%しかない。
※  日本では戦後、貯蓄奨励で、貯蓄金を企業に低利融資して、戦後の復興を成し遂げた。
※  バブル後15年間、銀行の低金利政策で預金者生活者から130兆円以上の富を奪ってきた。福井総裁は300兆円といっている。それだけ日本の預金者は損をしているのである。
※  国内で預金は低利で運用するしかない。世界で分散投資することが今後の常識となる。
※  戦後のデノミでは円の価値が百分の一になった。

※  今や、企業の設備投資は自己資金内で行い、多くの企業は銀行に依存しない。日銀が多額の金をサプライしても、低金利でも市場には資金需要が無いのである。また、日本の預金者はゼロ金利でも、お金は逃げない。国民反応の鈍さが今の日本の姿である。
※  日本人の個人金融資産1500兆円がほぼゼロ金利状態。メリットがあったのは銀行、サラ金だけ。

※  所得競争すれば中国(生産)、インド(IT)などには勝てない。いまや、労働組合は賃上げを要求せず、金利の上昇運動をすべきである。
※  国債購入者・・・・郵貯、銀行、生保が機関投資家として購入しているのみ。
※  日本人の金融資産=郵貯、銀行、生保へ900兆円の預金。その内、定期預金が510兆円。
※  日本人は現金預金の構成比が51%と断然多い。 アメリカは10%程度しかない。
日本の株式運用は欧米の5分の1程度。先進国中、最低レベル。

※  オートラリアの金利、6.5%で通貨も強い。ニュージランドは8.5%。
世界最大の個人金融資産を持つ日本が、世界最低金利で預けている。政府はその資金で国債を買わせて、借金を増やしているのがこの国のあり方である。
※  欧米では就労中に退職後の準備をするのが普通(85%)だが日本(15%)は少ない。
※  日本の年金額はスウェーデンを抜き世界一。
※  日本では学校も社会も資産形成、運用については誰も教えない。

欧米人は資産運用について猛勉強をする。これが欧米や香港、SPと大きく異なる点である。
※  年齢別総資産。日本は年齢と共に増加する。欧米は55歳をピークに下り坂になる。
※ 現役中に年収を毎年10%程度上げるための自己投資、勉強が人生設計で大切である。※  日本ではこの5年間GDPの伸びは輸出や設備投資は上昇しているが、実質所得は伸びていない。
技術革新が永遠にデフレ傾向を生む。

※  食料、オイルはじめ多くの物資を輸入している日本が、今後円安になれば大変なことになる。
※  2000年以降、日本のGDPは延びていない。円ベースでは2%程度伸びているが 対ドルやユーロではマイナスである。※  アメリカの国債の50%は外国人が購入、日本の国債は3%しかない。
※  銀行預金金利が0.5%でも1500兆円の個人金融資産は減らない。他国ではありえない。
※  過去5年間1000万円の預金を日本円ですると1005万円。これをユーロとドルで預金すれば複利で1600万円以上になる。(日本人は世界一損をしている預金者である)

人生における分散投資
※  5年前にユーロで預金していれば、現在2倍になっていた。
ドルに対する信用度が落ち、ドルから他国通貨へのシフトが進んでいる。
※  世界通貨のドルは63%が使われ(米GDP30%)。ユーロ20%使われ(GDP30%)当然上昇する。アメリカのGDPは30%しかないが、通貨は63%も過剰に発行されている。
※  豪州ドルは03年から2年間で対米ドルに40%UP。※  現在アメリカ国債を最も買っているのは日本(80兆円)次に中国だが、中国は徐々にユーロ・シフトしている。
※  現在、ユーロ高の最大理由は、アメリカ人がユーロ・シフトしたからである。アメリカは金利高でドル堅持を保とうとしているが、ユーロ・シフトは「60(通貨):30(経済)という絶対的なインバランスから来ており、修正するには大幅な金利引き上げが必要となる」

※  今後は円(30%)と米ドル(20%)、ユーロを持つべきである。豪ドルも良い。 余裕が有れば、中国に問題があればTVT(タイ、ベトナム、トルコ=欧州生産基地)に注目。世界の大局を見て、投資すれば為替は怖くない。海外では通貨の分散投資が当たり前だ。
※  海外の銀行でクレジット機能のあるキャッシュカードを作ることが非常に便利。
※  日本は個人も法人もお金が余っている。
毎年GDP500兆円の15%、約75兆円を市場に供給しているが、景気は回復しない。 それは1500兆円の個人金融資産があり、優良企業は自己資金で設備投資をしている。

※  金利を高くしたほうが世界のお金を吸収できる。金利の高いところにお金が集まる。 これは従来のケインズ理論(不景気には金利を下げる)とは逆行する。欧州(ユーロ)とアメリカ(USD)の金利UPの戦いである。
※  あまりに安い円金利を利用し、円キャリー・トレードで欧州通貨に預金するだけで儲かる。
※  投資機会は海外にある。・・・日本人が低金利を利用して海外投資できない理由。 金利が殆どゼロで海外運用しないのは、日本人以外ありえない。アメリカのファンドがこれを利用している。

否定的理由
1.考えたことが無い
2.昔、海外投資をした人が為替で痛い目にあったから。
3.日本人はゼロ金利に慣れきってしまった。

※  現在、世界経済を動かしているのは、ファンダメンタルズではなく一握りのトレーダーやファンドマネージャーである。
アメリカの中金持ちは定期預金者は殆どせず、ヘッジファンドに投資している。
運用者は1000億単位で運用。原油や好物の売買は9割以上がヘッジファンドである。
※  金の流れを支配しているのはアメリカの巨大ファンドで、彼らは今、インドに注目している。資産運用するには、アメリカ巨大ファンドについていくことが一番である。

※  資産運用を得意としている国はシンガポール(国家ファンド1兆円)である。
※  金利を上げることが出来る経済は強い経済である。
※  今、銀行は定期預金のお金を国債、ファンド、消費者金融ぐらいにしか投資していない。世界の巨大ホームレス・ファンドはアメリカのファンド、中東オイルマネー、中国マネー。
巨額のホームレス・ファンドは極めて臆病なお金である。
※  中国の外貨準備金は150兆円、(日本100兆円)。これを人民現に買えて市場に出すと
インフレになるので、ドルのまま20%(30兆円)を海外で運用している。
※  日本の戦後バブル期までの平均金利は5.5%であった。※  不動産投資は転売がすぐ出来る一等地に限る。


プロフィール
1984年、名古屋鉄道(株)香港駐在員として赴任。その後16年間香港名鉄有限公司支配人として香港を拠点に中国各地で活躍。1999年、親会社の海外事業撤退に伴い、太陽商事有限公司を設立し、現在に至る。香港在住。
和僑会相談役。メンバーからは内外の相談を受け『師匠』と呼ばれて親しまれている。

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