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康本国際交流奨学金機構設立式典」および「康本国際アカデミー・パーク」命名式典参加報告(2007年 6月15日)

会場がドッと沸いた。

ディナーパーティで楽隊の指揮者がマイクを握り締め、
「康本国際交流奨学金機構設立式典」および「康本国際アカデミー・
パーク」命名式典〜」
と一息で言った後

「ふ〜。」「なんて長い式典名だ」

とちょっとおどけた調子で独り言のようにつぶやいたからだ。

確かにとても長い名前だ・・・。

===============

話はすこし遡る。

「ねぇ。見て、見て」

香港人の女房が興奮気味に中文の新聞を片手に私のところへ。

「世の中には凄い日本人がいるものね」

「なになに?」

見ると
『康本健守氏、中文大学に1億香港ドル(約15億円)寄付』と見出しにある。

中文大学といえば香港大学と並び称される香港の二大名門大学のひとつ。女房の
妹と弟の出身校でもあり我が家にとってはより親しみを感じる。

「もし一億ドルあれば」

「あれも買える、これも買える」

康本さんって、どんな人なんだろう。

================
話し戻って・・・

それにしても”心地の良い”式典と晩餐である。

リラックスムードのウィットの効いたスピーチ。日本舞踊、楽器の演奏など学生たちのパフォーマンス、記念品の写真集贈呈などなどいいムードのパーティにはお約束の予定外の出来事もある。

バグパイプを交え迫力ある演奏の楽団がアンコールにこたえて最後の演奏をしようとしたとき。いきなりある紳士が立ち上がってマイクを求め康本氏の功績と素晴らしい演奏を称えた。

「即興のいいスピーチだ。さすがはVIP来賓!」

「でも・・・」

「あの人だれ??」

そう疑問がよぎるか否や「今お話いただいた方は、政府高官の元・・・・」
英語でその方の紹介が絶妙のタイミングで入る。
「ここの司会者はなかなか機転が利く。招待者ひとりひとりがどんな人か
把握していなければ出来ない芸当・・・」

そう思いながらステージに目をやるとマイクの主は司会者ではなかった。

なんと今回のパーティのコーディネーターであるB&W社の若井節子社長自らが
紹介の説明をしていた。

『とっさに英語で、VIPの前で、高官の紹介を仕かければならない』こんな事態
に出くわしたら、かなり英語に自信のある人でも二の足を踏むのではないだろうか?

来場者の心を読んで必要なサービスを提供する。それもさりげなく。
コーディネートの真髄を見た思いだった。脱帽。

奇しくも若井先生は来週(7月29日)の和僑会の講師。今からどんな話が飛び出すか。背筋を伸ばして拝聴すべし!

前置きが長くなった。

本日のメインゲストの康本夫妻。記念式典のスピーチで、「私の言いたいことは3つだけです」

「え?たった3つ・・・」

確かにカラーで刷られた20ページぐらいの式典のパンフレットを見ると康本氏のあいさつ文は本当にわずか三行だった。

しかし、この言葉は深い。

Internationalization provides the stepping stones to understanding different cultures.
Internationalization means not just understanding others but also accepting others.
Internationalization means not just accepting others but also understanding oneself.

特に、2行目はAgreeではなくてAccept。異文化の同意は抵抗があるかもしれないが”受容”ならできないことはないと言う主旨でAcceptを強調された。幾多のカルチャーショックを乗り越えた含蓄のあるお言葉。

因みに、(他の大学でなく)中文大学を選んだ理由のひとつに「ともすれば競争・対立しがちな学部間の協力・コミュニケーションが中文大学の場合は、非常に良かったから」とも。

”協力・コミュニケーション”と言う言葉もあるいは康本流の実践的国際化論を紐解くひとつのキーワードかもしれない。

そして何より、

『国際化とは他を受容するのみでなく自らを理解することである』

そういえば、前回、(6月8日)和僑会の特別(飛び入り?)ゲスト、香港貿易発展局顧問のバーナードさんも相通じることを言っていた。

バーナードさん曰く「ビジネスに信頼は絶対必要です。ではどうやったら信頼は得られると思いますか?実は簡単です」

「まず己を知ることです。飾った自分は誰も信用してくれません」

当たり前といえば当たり前だが、印象的だったのはさまざまな国籍を持つ出席者が一様に康本氏に敬意を評していたこと。

「日本人も国際舞台に羽ばたき出したが、国籍を超えて敬意を評される日本人は、はたしてどのくらいいるだろうか?」ふと考えさせられた。

「敬意を表される日本人」目指したいですね。

励みになります。

ありがとうございました。

(文責 和僑会 上野)

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